美しさにこだわる外観加工
弊社では、精度はもちろんのこと、完成後の見た目の美しさも重視しています。
加工品そのものが、外観部品として使用されたり、クリーンルームで使用されたり、また、装置として組みあがった際に、加工品の一部が見えたりと、美観もその製品の価値を決める重要な要素と考えています。その為、加工前の材料の傷チェックから始まり、変色防止のための処理を行い、切削中に発生するキリコの傷を防ぐ、様々な工夫を行います。また、切削面の段差や面粗度、面の光具合などを決める仕上げ用工具にも工夫を加えています。
このように、すべての工程において美しい製品づくりを目指しています。
ノビナイト加工
弊社は低熱膨張材のノビナイト加工を得意としております。
ノビナイトの加工、材料、納期、価格等不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。
ノビナイト(低熱膨張材CD-5)板厚t45からの削り出し品です。CD-5 t45x600x600
ノビナイトは、加工することにより「反り」が発生しやすい素材ですが、加工工程や切削方法を工夫して「反り」を最小限に抑えています。
その結果、平面度・平行度が0.03以内が可能となりました。
低熱膨張鋳鉄「ノビナイト」とは、熱による熱膨張率が極めて低い鋳造用の素材です。
熱変位による変形は、精密機械の精度を損なう大きな要因であり、多くの開発者を悩ませてきました。
そこで、熱変位による影響が極めて少ないノビナイトが精密機械の建造材として広く利用されています。
ノビナイトは半導体製造器・精密加工機械・光学機器などに利用されており、複雑で薄肉な鋳物が可能です。
ノビナイトの種類にはCF-5、CD-5、CS-5、CN-5、SI-5などがあり、用途による幅広い利用が可能となっております。
また、ノビナイトには、制振性・耐食性・耐熱性・耐低温ぜい性といった優れた特性があり、多くの分野で高い評価を得ております。
「平面度」フライス加工
A5052等の板材やA6063等の押出材は、「そり」や「ねじれ」が多々あります。
その「そり」や「ねじれ」を弊社独自のジグを用い、バランスをとりながら、フライス加工することによってこれを除去します。これを繰り返すことによって、高い平面度へと導いていきます。
一見簡単そうですが、薄くなればなるほど、熟練の技や感覚を一番必要とし、特にジェラルミン系のA7075材などは、そりの方向や大きさを見極めながら、加工しなけば ならず、極めて難しい加工の一つと言えます。
アングルヘッド加工
段取り替えをせず、縦型マシニングセンタで、アングルヘッドを複数台用いることによって、そのまま側面に同時加工や、横型マシニングでは加工できない内壁面への加工が可能です。
タップ加工はもちろんのこと、ポケット加工などの切削加工も可能です。弊社独自の技術で、アングルヘッド加工においても、垂直度や平行度,面粗度など、高い精度を維持しています。
細部面取り加工・裏面取り加工
弊社独自の特殊工具を用い、手作業では困難な極細部への面取りを行い、また裏側から面取りできない場合には、表面から裏面に面取り加工を施すことができます。その為、完成度の高い仕上がりや美しさを可能としています。
検査体制
弊社では、加工後に三次元測定機を中心とした様々な精度検査を実施しています。
全体の各寸法検査には三次元測定機を使用し、小径H7級の穴には栓ゲージを用い、タップ穴の下穴管理にはピンゲージ、ネジ部にはネジゲージを用いて、検査しています。
それらの検査結果は、納品の際に検査表として、製品に添付しています。